寄り添うことも大事と感じた被災地ボランティア

災害から1か月。
本郷地区船木へ、Nursing roseの仲間たちとボランティアに行ってきました。

先週、台風の雨もあったせいか道路の茶色い泥が減り、
災害ごみの山だった小学校のグランドが、家電ごみのみになってて、
少しずつ前に進んでいる。

でも、まだまだ少し。

ボランディアでは、その日に必要なこと、それぞれの特性にあったことを
コーディネートしてもらい、活動します。

JRVC三原というボランディアグループを通じて活動しているんだけど、
そこは「寄り添う」ことを大事にしています。

多くの事は出来ないけど、今困っていることに耳を傾け、一緒に考える。
できることを行う。
実際どこまでできてるか?と思うけどそうできてたらいいなと思う。

伺ったその日は、前にも一緒に活動した若いリハビリのお兄さんがコーヒーメーカーを持ってきてくれ、淹れたてコーヒーが飲めること、私らも来るよ。
と遠く大き目の避難所に移った被災者の方に声をかけてくれて、今日は作業に出ない方が船木の避難所に来てくれた。
コーヒーは、いつも船木に1件だけあるお店、セブンイレブンで淹れたてコーヒー飲むのが楽しみだったんよ。その声に耳を傾けて実現に。
「震災後初のコーヒー!美味しいわ!」という笑顔は、こちらも嬉しい。
コーヒーをサーブしてくれるお兄さんは、私たちにもコーヒーを入れてくれ
そこにいる人が、和やかにコーヒーを囲んで過ごせるようにしてくれるのも配慮を感じる。

大きな避難所では話しをすることが減ったり、個別に声をかけてもらえることが少ないので、
気分が落ち込んだり、活動性が落ちたりする。
少しでも関りを持ったり、自分らしくできる場の提供も心がけてるJRVC三原。

3週間ぶりに合った方。
今までの不安な思いや、悩みに悩んで結果を出したこれからのことなど
お話しくださった。

その中で
「震災からの1週間、みんなに助けてもらったことはありがたかった。今もいろいろ支援してもらってるけど、あの1週間は今とは違う。助けてもらったことは一生忘れない。頑張ろうと思っても、思えんの。でも、声をかけてくれてようしてもらったのは、あの時のみんなも(被災した方達)忘れんよ」
という言葉は私の中に響いた。

お昼ご飯に避難所に戻って来る方や、夕方戻ってきた方とも会えて
少しずつお話しできた。
「あの時の傷どんな?」
「便秘じゃよったけど、出た?」
「薬、どうなった?」
って、ナースらしい会話や
「震災に合わなんだら、ゲートボールの全国大会に行く予定じゃった」
「いま枝豆がとれる。今度は落花生で。飯芋もとれるで」
って、日常の会話も。
でもね、フッと変わる表情が気になったりもする。

午後からは、前にもあったおじさん今日も調子悪そう。変な咳しょうる。
2日前は入院してけど、1泊で帰ってきた。
どうするのがええかね?
182㎝まで水が上がって、1階はダメになっとるから2階で生活をしてる。
泥だらけの家も生活するには環境が悪いと思う。
という情報で、お宅に行ってみた。

病院受診、一緒に行くことも提案するけど、寝とけば治るじゃろと。
いろんな情報から、水分は採ってもらいたいと思うけど、あんまり飲みたくない様子。
床の泥が舞い上がるのも良くないので、生活する範囲の浸水泥を掃除してる間に
OS1を1本飲んでもらうことに。
酷暑の中での作業は、私たちも水分を取りながら、休み休みで。
でも、床ふきだけでへとへとに。
高齢ご夫婦での片づけ、毎日しても、1か月しても終わらない
ご苦労はまだまだ続くと思う。
とりあえず床拭きで、土足で上がらせてもらってた生活圏が、靴下で上がれるようにはなったし、水分も取ってもらえた。

私たちの作業中、水分を取りながらぼんやり遠く外を見る表情。
水が上がった182㎝を境に、壁にカビが出てきてる。
「1階の荷物はみな出した。なにもない部屋ってこんなに広いんじゃのう・・・」

いろんな思いがあるけど、どうにもならなかったり・・・
今後の生活の事もあるだろうし。。。
病院に行きたくないんじゃなくて、家の事やいろんな事が気がかりで行ってる場合ではないんだろうな・・・

1か月経つと、ひとまず命は無事だった

というところから、今後の不安、頑張っているけど頑張るだけが続いてる先の見えない現状
若い方も体調を崩される方が多くなっている様子。

支援はまだまだ始まったばかりだと思う。
写真のように床板が外せているところは、まだ進んでいる方かも。

これからも、関わっていきたいと思ったボランディア参加でした。