患者さまや高齢者の方へアロマケアを届けたいとの思いから
活動を始めたNursingroseの活動。
新たな患者さまと関わるようになって、やっぱりアロマケアって
沁み込むように届くなあと感じたのでみなさんにもシェアしたいと思います。
その方は神経難病の方で、寝たきりのお方。
部分的に拘縮があり、筋肉の緊張が高く痛みを感じておられる。
痛み止めのお薬をいろいろ試してみたけど、効果が不十分でした。
アロマケアで体の痛みがすべてなくなるわけではないけど、
気持ちの痛みに少しでも役立てたら… そんな思いで関わりを始めました。
印象的だったのは、香りを色々試してもらった時。
胸が大きく動くだけ深呼吸をして「いい香り！」と。
まだ自分で呼吸ができる方だけど、こんなに呼吸筋が動かせるんだ！
発語が難しくなってきているけど、しっかりした声で即座に反応されたことに
香りが届いた瞬間を見た気がしました。
そして、トリートメント施術中のこと。
筋肉の緊張が高く、通常は指先をすぼめたように（テタニーと時の助産師の手のような）なっているのですが、前腕をトリートメントしていると自然と手が開いていくのでした。
心地よさが副交感神経を優位にして、筋肉の緊張を緩めてくれたのではないでしょうか？
こういうこと、他の患者さまでもよく見られます。
そしてもう一つ思うこと。
やっぱり、拘縮がある方は基本の方法だけでは難しいなと。
お元気な方は、こちらの指示の態勢になってもらえるけど、
麻痺や拘縮がある方はそうもいかない。
態勢の保持、支持も考える必要があるし
自分の態勢や、手順も考える必要がある。
難しいと感じることもあるけど、
眉間のしわがなくなり穏やかな表情となったり
穏やかな呼吸になったり
筋肉が和らいだりするのをみると
患者さまや高齢者の方にこのアロマケアを届けたいと思うのです。
病気の方はアロマサロンに行くことは難しかったり、
トリートメントで訪問してもらのも難しかったり、
いろんなハードルがあると思うので、
いつも関わってくれている看護師さん、介護士さんなどが日常のケアの中で関わることができれば心地よさが届きやすいのではないかと思っています。
みなさんもこの心地よいケアを一緒に届けませんか？
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